【野菜の苗づくり】発芽は苗づくりの基本!夏野菜のタネを上手に発芽させるには

こんにちは、実はメダカも飼っています、tomoです。


寒くて芽が出ない、タネが腐ってしまう..など、夏野菜のタネを発芽させるのに苦労した経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。


 この記事では、夏野菜のタネを上手に発芽させるための方法を、手順ごとに分けて紹介します!


  1. タネのタイプを知る
  2. タネまき時期を知る
  3. タネまき前にすること
  4. タネまき本番のやり方

 に分けて紹介したいと思います。



1.タネのタイプを知る





この記事では、夏野菜のタネを大まかにAタイプBタイプCタイプに分けて紹介していきたいと思います。


Aタイプ..キュウリ、マクワウリ、メロン、スイカなど

この仲間は、比較的低温でも発芽しますが生育が早い野菜たちです。
そのため、二週間もあれば苗が出できあがってしまうので、遅霜の心配がなくなってからタネを播くと安心です。後述の「ポケット発根」には向いていない仲間になります。


Bタイプ..トマト、ピーマン、トウガラシ、ナスなど

この仲間は、高温でないと発芽せず、更には成長も遅いという、日本の気候で苗を作りにくいものです。上級者向けになります。


Cタイプ..モロヘイヤ、クウシンサイ、オクラ、エダマメなど

この仲間は、高温でないと発芽しませんが生育が早いものです。
後述の「ポケット発根」には向いていない仲間になります。




2.タネまき時期を知る


野菜のタネには、「播種適期」と呼ばれるタネまきに適した時期があります。
例えばナスなら、秋にタネまきをしても冬には枯れます。非常に重要であります。


Aタイプの野菜..4~5月

このタイプの野菜は、成長が早く茎がひょろひょろになる「徒長」しやすいので、寒いうちから保温器などを使って育苗するなどという方法には向いていません。

早く植えたければ、保温器や温床を使ってはいけないというわけではありませんが、ハウスでもない限り、遅霜に当たって枯れるなどのリスクが高まります。
そのため私は、4~5月のタネまきを推奨しています。



Bタイプの野菜..2~3月(育苗)、5月(直まき)

このタイプの野菜は、育苗期間が長く、また寒さに弱いので、2~3月という早い時期から保温して育苗する必要があります。因みに先ほど挙げたトマトは、この中では成長が早い方です。早くまき過ぎないように気を付けましょう。

5月ごろは、圃場に直接種をまく「直まき」の適期。
市販の苗と併用すると、真夏に市販の苗からの収穫、秋にその株が疲れて実がつかなくなってきたときには、直まきした株から収穫ができます。



Cタイプの野菜..5月~7月

何しろ高温でないと発芽せず、またちょっとした低温でも枯れてしまうこのタイプの野菜。
蒸し暑いくらいの気候でまくと丁度良いでしょう。

保温して育苗すると、外に出した時の低温で枯死する可能性があります。




3.タネまき前にすること


タネまきの前に、ポリポットやセルトレイなどと呼ばれる、いわゆる育苗容器を用意します。
根腐れを防ぐために、適切なサイズの容器を選ぶことが大切で、例えばキュウリやカボチャなら大きなポットを、ナスやトマトならセルトレイに播きます。

また、土は予め湿らせ、水をなじませておくと良いでしょう。育苗培養土に入っている場合が多い「ピートモス」は、水を弾き易い性質です。

それから、土は肥料分が少ないものを用い、畑の土を少しばかり混ぜます。そうすることで畑の微生物たちと早いうちから馴れ合い、畑に植えたときの活着がスムースになります。



Aタイプ..特別な作業は必要ありません。

ゴーヤなど、かたい種子のものは殻の一部を爪切りで切り落とすと良いでしょう。


また、ポケットに入れて持ち歩き、体温で温めて発芽させる「ポケット発根」にはあまり向きません。
すぐに発芽して根を出してしまい、根が出てしまったタネを土に埋めてもあまりその後の生育が芳しくないものです。



Bタイプ..「ポケット発根」という方法をとります。
常に肌身離さず持ち歩き、温めて発芽を促進するやり方です。


先述の通り、根を出したタネを土に埋めてもその後の生育は芳しくないものです。なぜなら、ポケット発根の時に出る根と土に埋めたときに出る根は全く違う種類の根だからです。

そのため、はち切れる寸前まで温めたら土に埋め、発芽を待ちます。


因みに、このタイプの野菜は発芽適温は高くても生育適温はそこまで高くないので、発芽さえしてしまえば比較的低温の場所でも十分に生育させることが可能です。

高温での育苗は根の発達を妨げる場合があるので、敢えてあまり高温でないところで育てるのも一つの手です。



Cタイプ..オクラなど、少し水を吸いにくいものだけ水に漬けると良いでしょう。
水は浅すぎると干上がってしまいますが、深すぎるとタネが溺れて発芽率が低くなってしまいます。


タネを絶対に水に漬けてはいけないのは、マメ類。腐って発芽しなくなります!

もやしは最初から最後まで水で発芽させるので良いのですが、途中で土に埋めると水でいきなり膨らんだ軟弱な豆に菌が入り込み、腐らせてしまいます。



4.タネまき本番のやりかた


いよいよ、タネまき本番です!
この手順で失敗すればいままでの努力はすべて水の泡!注意しましょう。

タネまきの鉄則は、タネを播くよりも前に土を予め湿らせておくこと。あとからも水遣りをしますが、それだけだとタネと土とがなじみにくく、水の浸透も滞り発芽率が悪くなります。



Aタイプ..日当たりの良い場所にポットを置いてタネまきをします。
タネの2~3倍の深さにタネを播くのが基本です。

但しポットは地面の上に直置きするのはあまり良くありません。
照り返し、水捌け、病虫害の問題が顕著になります。棚の上や板の上で育苗するのがお勧め。



Bタイプ..夏に収穫を始めたければ冬にタネまきをしますが、保温が必要です。
但し、保温育苗器がなくてもあきらめなくて大丈夫です。

私の場合、タッパーウェアを二重に重ね、上からラップを被せ、更に発芽まではプチプチで覆っています。日が出ている時間帯だけ外に出し、夜には室内へ。


夜遅くにならないと室内に取り込めない場合は、四角いペットボトルに水と墨汁を混ぜて黒い水を作って入れ、その上にタッパーを置きます。黒い水が熱を蓄えてくれます。



また、細かい種は「底面給水法」といい毛細管現象を利用した水遣りもお勧めです。
容器の下に水を溜められるトレイを置き、鉢の底穴から水を吸わせる方法です。



Cタイプ..Aタイプと同じく、日当たりのよい場所にポットを置きます。
恐らくこのタイプが一番苗づくりのハードルが低いと思います。早くタネを播いたなら不織布を掛けるくらい。特筆すべき注意点はないように思います。






いかがでしたか?
お財布にやさしく、ということも考えて記事を書いてみました。アドバイス等ありましたら、コメントいただけるとありがたいです。是非お試しください。


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